京都二條園2077

かぐや姫以来、初?の京都のSF小説。2077年を舞台にした京ことばによる奇想天外なストーリー。毎週火曜日更新!!はじめてお越し頂いた方は、「第一章・第一話 その1」からお楽しみ下さい。
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第一章・第七話 その4「え?しらんかったん?」ニューヨークまでじきどっせ

「ええ~っ! ニューヨークまで15分?」輝斗は驚きのあまり、後ろにのけぞりました。
 会長は続けます...。
「実際の飛行時間はたったのワンセカンドなんだけどね。フフフッ
いろいろと細かい準備にちょっとタイムロスしちゃうんだよねー」
「え? ワ、ワンセカンド...て1秒? え?1秒?」
 輝斗の身体はさらにありえないほどの角度にまでのけぞりました。ギシギシと叫びをあげていた輝斗の背中を押しながら京太郎は
「ま、明日の面接を済ましたら、本部に遊びに来たらエエ」
と言い、元の姿勢にまで戻してくれました。

 輝斗は腰をさすりながら
「そやけど...、部外者がそんな簡単に研究所の中に入れてもらえるんか?」
と聞くと、武士会長が
「輝斗くん。今までセキュリティがハード過ぎてすまなかったね、長い間、寂しい思いをさせて本当にすまなかった。だが、もう全てが完成したからザッツオーライなんだよ。なんなら都々ちゃんや弥生さん、ミヤコちゃんも来ればいい」と答えました。
 
 帰り仕度を済ませた一行は、ぞろぞろと奥の間から店の玄関の方へと向かいました。木戸を開け、一歩外に出ると『二條園』の店先は、やはり人込みでごったがえしており、加えて報道陣や警備隊、消防車まで集まって、よりいっそう賑やかな状況になっておりました。

『なんや、さっきんより人がたんと増えたよう...な...。 へえ???』
二條園上空を見上げた輝斗は驚きました。『二條園デバー』の横に並ぶように同型のゴールドコーティング仕上げの会長専用機『金閣』が空中停止していたのです。

 これからアメリカに帰る4人は、都々をかこんでしゃがみこみ
「都々ちゃん。今度はおじいちゃん、おばあちゃんトコにおいないや。」
「みなで待ってるしな」
と、都々の頭を優しくなでていました。

 京太郎は金ピカの会長専用機『金閣』にリストバンド型のコントローラーを向けて、なにやら操作をしました。すると、停泊していた宇宙船の下部扉がゆっくりと開き、クリーム色のやわらかいビーム光が地上に降りてきました。武士会長は
「グッバイ、さらばじゃ輝斗君」
と言い、そのまま空中に浮き上がりました。そして『金閣』に、ゆっくりと吸い込まれていったのでした。
 見物に集まっていた大勢の人々から『おおっ』という、どよめくような歓声を上がっています。
続いて、京子、ミヒルも
「おやかまっさんどした~」
「おおきになぁ、また遊びにおいでや~」
といいながら、次々とビームに吸い込まれていきます。
最後に京太郎が、
「輝斗、村田くんの面倒キッチリみたってや、たのむで~」
と言いながらまた『金閣』に吸い込まれていきました。

 それから、ビームそのものが『金閣』の機体に吸い込まれるようになくなると同時に下部扉が閉まり、機体は上空に高く舞い上がりました。しばらく、輝いたり暗くなったりをくり返しているうち、突然にまた例の心地よいハーモニー音が聞こえたかと思った瞬間にまるで流れ星のように東北の方面に消えてしまいました。
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