京都二條園2077

かぐや姫以来、初?の京都のSF小説。2077年を舞台にした京ことばによる奇想天外なストーリー。毎週火曜日更新!!はじめてお越し頂いた方は、「第一章・第一話 その1」からお楽しみ下さい。
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第一章・第七話 その3「え?しらんかったん?」 ニューヨークまでじきどっせ

『ワシの思うようにて言われてもなぁ...。』
と、輝斗が考え込んでいると、京太郎が何かを思い出したかのように
「あっそや、輝斗。『日影さん』を紹介せなあかんなぁ。」
と言いました。
「日影さん?」
「メカニックの担当者や。すご腕の持ち主やで。なんしか『ビッグポッド』内外部のメンテナンスをたった一人でやってしまうにゃからな。」
「へぇ~~~。」
と返事をしたものの、輝斗には『ビッグポッド』とやらがどんな代物なのか検討もつかなかったので、それがどんなすごい腕の持ち主なのかももちろんわかっていませんでした。

「ほんで、明日の面接の事やけどな。段取りは村田くんに任せといたら、どもあらへんし。」
ズズッとお茶をすすり、上等のワインを楽しむかのように舌の上でお茶をころがすような仕草をし
「あぁ、やっぱり京都のお茶はおいしいなぁ...。」
しみじみ味わっている京太郎でありました。

 そこへミヒルが二人の間に割って入りました。
「お父さん、そろそろ行きまひょか...て、京子姉さんゆーてはるんやけど...」
時計を見ると、もうそろそろ日付けが変わる頃、23時50分になろうとしていました。

「ああ、もうこんな時間か、こらアカン。」
と言って、バタバタと帰り支度を始めた京太郎に、輝斗が信じられないという顔をして
「今、帰ってきたトコやのに、どこ行くつもりや」
と問いました。

「すまん...。今日は、このプロジェクトをな、一応ニューヨークでプレリリースしてから京都まで来たんやけどな。現地EST(東海岸標準時)で、今日の朝の11時からワシントンで、緊急会見ちゅーのを開くことになってしもてなぁ。ほんで今からトンボ帰りせなあかんちゅー訳や」
「え~~~、今からアメリカに戻って今日の朝の11時から会見て...。んん?なんやややこしけど...。あぁ、時差の関係で間に合うんか?」

 すると、京太郎の横に座っていた武士会長が立ち上がり
「輝斗くん、今日本は夜の0時だが、ESTではまだ朝の10時なんじゃよ。」「今、朝の10時??? 11時に会見て...。絶対間に合わへんやん!」
武士会長はそのセリフを待っていたんだとばかりににんまりと笑いました。

「...輝斗くん。『二條園デバー』にライディングすれば、たったのフィフティーンミニッツで我がホームまで帰れるんだよ」
「フィフティーンミニッツ...。
ええ~っ! 15分?」
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