京都二條園2077

かぐや姫以来、初?の京都のSF小説。2077年を舞台にした京ことばによる奇想天外なストーリー。毎週火曜日更新!!はじめてお越し頂いた方は、「第一章・第一話 その1」からお楽しみ下さい。
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第一章・第五話 その1 「宇宙船でお茶の配達ぅ?」はぁ~???

 突然みんなから『おめでとう』だの『おきばりやっしゃ』だの、祝いや励ましの言葉を掛けられ、輝斗がわけもわからないままに一種のパニック状態に陥っている時、二條園の店の入口の木戸が再びカラカラカラ...と音を立てて開きました。

「ただいま帰りました。
皆さん遠いところ、よーおこしやしとくれやす。
そやけどまぁ、カドはエライ人ですわ。」
「あぁ、くたびれた。
武士兄さんも、京子ねーちゃんもまぁ...、ごぶさたで...。
よーおこしやしとくれやしたなぁ。」
「お父ちゃんおかえり、ただいまっ。
うふっ...。なんや今日、ウチの前だけエライにぎやかで、祇園祭みたいえ」
と輝斗の妻・弥生と叔母のミヤコ、娘の都々の三人が帰って来ました。

 そういえば、輝斗が帰宅してから家族の姿が見えなかったようでしたが、あまりにも突然の父母や客人との再会で気付いていなかったようです。
 どうやらこの3人でどこかに出掛けていたようですが、この非常事態にいったい何をしていたんだとばかりに
「なんや、どこ行ってたんや?」
と輝斗が不機嫌そうに弥生に聞くと、

「さいぜん、ミヒルお義母さんが帰ってきゃはって、『ウチが留守番しとくさかい、行っといない』て、ゆーてくれはったし...。ちょっとおつかいに...」
と、手に提げていたふろしき包みを見せました。
 輝斗が顔にしわをよせ『そやからその包みはなんなんや?』と納得のいかない顔をすると、

「ふふふ。おこわ(赤飯)ですやん! 仕出し屋さんに、お膳頼みに行った後に、こーてきましたんえ、なんちゅーても今日は、おめでたい席やしねぇ、ホホホ...」と、答えました。

 輝斗がさらに深く顔にしわをよせ『そやからそのめでたい事っちゅーのはなんなんや?』という顔をしていると、叔父の武士会長が口を開きました。

「イヤイヤ、輝斗くん。事情を説明するのが遅くなって、ソーソーリーね。
君は、見事合格したのじゃよ。
さぁ、これからあの壮大な宇宙に旅立つのじゃ!」
と天を指差しました。
...といってもここは二條園の店の中、輝斗は顔をゆがめながら、指さされた天井を見つました。

「はぁ...? 合格ぅ? う、うちゅう? ウチューて、宇宙のうちゅう?」
「ザッツ ライト輝斗くん! 
ユーはもうあの『二條園デバー』をルッキンしたかね?」
「『二條園デバー』をルッキン...? ああっ! あの飛行機?」

輝斗はすっかり気が動転して二條園の上空に浮かんでいる例の飛行物体の事を、すっ~かり忘れていたのでした。

「OH!『二條園デバー』はユーノウね...。んじゃ、話は早い。
『二條園デバー』は宇宙船じゃ。
君はあれに乗って、地球大気圏を脱出。
それから、宇宙に停泊している我が社が誇る巨大宇宙船『ビッグポッド』とドッキ~ング、エァ~ンド、君は船長として『銀河』の星々に旅立つのじゃ~」と、思いっきり両手を広げました。

「はぁ??????」
輝斗の口はアゴがはずれんばかりに大きく開けられていました。
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