京都二條園2077

かぐや姫以来、初?の京都のSF小説。2077年を舞台にした京ことばによる奇想天外なストーリー。毎週火曜日更新!!はじめてお越し頂いた方は、「第一章・第一話 その1」からお楽しみ下さい。
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第一章・第四話 その1「家族、そして村田くん」 みな、おかえりやす!

 輝斗の父「京太郎」と母「ミヒル」の二人はアメリカ・ニューヨークに拠点を置く『東乃宇宙開発研究所』で、長年のアメリカ生活を送っておりました。
 三十数年ぶりに、突如として京都の実家である二條園に帰宅した父と母。すっかり年老いてしまった両親の姿を見て、息子の輝斗は遥か遠い昔の幼かった頃の出来事を思い起こしていました。

 宇宙開発研究所をはじめ、数々の企業を多角経営している世界的にも有名な『東乃グループ』。宇宙開発研究部門は、今からちょうど100年前の1977年頃に設立されました。
 以後、来るべき宇宙開拓時代に先駆け、人類の宇宙生活におけるあらゆる研究が行われていました。

 当時の1970年代は、地球寒冷化説が地球温暖化説よりも優勢にたっていた時代でしたが、どちらにせよ『異常気象』が地球におよぼす影響を懸念され始めた頃です。
 

 大財閥である『東乃家』と、一介の個人商店である『二條家』との関係は、今をさかのぼること68年前の2009年、輝斗の叔母にあたる「二條京子」(ミヤコ、京太郎の姉)が、「東乃武士」(東乃家長男)と結婚した事に端を発します。   
 『お茶処・二條園』の看板娘であった京子に、武士が一目惚れしてしまった事が二人のなれそめだということですが、まさに「東男と京女」といった所でしょう。但し、この場合の「東」とはイーストコースト。つまりアメリカの東海岸という解釈ですが...ふふふ。

 
 輝斗が7歳になった2027年。父、京太郎は、義兄となった東乃武士の推薦により、京都東山に位置する『東乃宇宙開発研究所京都出張所』である通称『将軍塚宇宙センター』の所長として就任し、多忙な日々を送っておりました。

 しかし時を同じくしてこの頃『東乃宇宙開発研究所ニューヨーク本部』では、ある異例のプロジェクトが開始されました。
 そこへ、世界中に数多くある出張所の所長でしかない京太郎が、なぜか新プロジェクト開発リーダーとしての特命を受けました。大抜擢の理由は明らかにされませんでしたが、幼少より理工系の道をひたすら歩んできた科学技術者としての優れた一面と、想像力が豊かなクリエイターとしての一面をあわせ持っている希少な人材であったからでしょう。が、実のところは、『生粋の京都人』という事も大きく関わっていたようです。
 いやはや、なぜに『生粋の京都人』である必要性があるのか、現段階ではまったくもって謎でありますが...。
 
 一旦引き受けてしまえば、以後しばらくは京都に帰って来れないような状況となるのは確実です。この春、小学生になったばかりの輝斗と妻のミヒルを連れてニューヨークへ行くことを京太郎は決意しました。

 二條家では、奥の間に家族全員が集い、家族会議が開かれました。
 その時代の二條家は、当時としては珍しい4世代に渡る8人が同居する大家族だったのです。
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